正式名称は「雇用保険」
雇用保険と失業保険、これらの保険は同じなのでしょうか?
言って見れば、この二つは呼び名が違うだけで全く同じ物を指していると言えます。
今は使われていない失業保険と言う名称で呼ぶ人がいることは、事実です。
では、なぜ、雇用保険を失業保険と呼ぶ人がいるのでしょうか?
それは、以前に「失業保険法」という法があったからなのです。
49年に法改正され、「雇用保険法」に名称が変わりました。
ですから、雇用保険と失業保険は、完全に同じものを意味しますが、正式に呼ぶとなると雇用保険になります。
給料明細の中では雇用保険料として給料から引かれていますし、普段、私達が話す言葉では、「会社を辞めて失業保険で食べている」などと言います。
なぜ、雇用保険と名称が変わったのでしょうか。
それは、失業に関するものだけでなく、雇用に関系したいろいろな役割もあるので、総合的に雇用保険と言う名称になったそうです。
雇用保険は、働いている人失業してしまった場合、失業手当なるものを支給します。
次の就職が決まるまで、その生活が安定するように、失業などの給付金を出してくれるのです。
また、職業教育訓練を受けるときも、一部負担してくれます。
それから、労働者が失業しないように、雇用状態を良くしたり、雇用を増やしたり、労働者の能力開発の増進を図ったりといろいろな役割があるのです。
ですから、雇用保険と言うものは、社会全体の雇用を考え、それを支える役割もあるのです。